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♪ メッセージボトル ♪

♪ メッセージボトル amazarashi ♪

日の当たらない場所、日の当たらない人々、これまで日の当たることがなかった感情を無視しない。無視しないどころか、徹底的に見つめ、妥協なく愚直な詩で書き切り、歌い切る。まぎれもないロックサウンドにのせて、歌い切る。

暗すぎる、歌にそういうのは求めてない、と受け付けない人も多いだろう。その一方で、amazarashiの歌に言葉にだけ救われるという人が、この現代、まちがいなく大多数いる。理解されにくい、言葉にしがたいものを、逃げずに形にして、バンドとして力を付け、唯一無二の曲を作り、必要とする人に届け続けている。その難題をやり遂げていることに、衝撃と感銘を受けた。僕にとって、amazarashi はそういうバンドだ。

メッセージボトルは、amazarashiの活動7年間から選んだ初のベストアルバム。最初期の「光、再考」「つじつま合わせに生まれた僕等」から、最新の「命にふさわしい」「ヒーロー」。言うまでもなく、名曲ぞろいだが、ファンからすると、あの曲が入らなかったのかと思える楽曲が多く存在することにあらためて気づかされ、ベストを聴くと共に、過去のアルバムを新しい気持ちで聴き直しているのではないか、と思う。

4月16日、大阪でメッセージボトル・ツアーのライブを観た。心血を注ぎ、紡がれた言葉が、実体を伴って迫ってきた。CDやMVで歌詞を追って繰り返し聴いていても、ライブではさらに、詩に込められた意味や気持ちが深く届いてきた。圧巻の歌声、世界だった。

7年間のどの時期にも、珠玉の一曲が作られてきた。その時々にしか生まれない曲が生まれてきた。そうしながら、amazarashiはバンドとして、確実に曲の幅、クオリティを進化させている。すごいスピードで進化しているとアルバムを順に聴いて感じていたが、売れる、売れないという意味ではなく、これから、さらに飛躍的に、リスナーの期待を大きく超えて、新しい歌を叫んでくれる。そう確信できたライブだった。